歯周病原細菌菌体表面タンパクの心血管系および骨代謝系に及ぼす影響
Project/Area Number |
14021090
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
中山 浩次 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80150473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
庄子 幹郎 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (10336175)
内藤 真理子 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (20244072)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥5,400,000 (Direct Cost: ¥5,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥5,400,000 (Direct Cost: ¥5,400,000)
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Keywords | 歯周病 / 血小板 / 骨代謝 / 破骨細胞 / 嫌気性細菌 |
Research Abstract |
1)P. gingivalisの血小板凝集活性は本菌が有するプロテアーゼの関与が報告されている。しかしプロテアーゼインヒビターを用いた実験により、プロテアーゼ活性以外の因子が存在することが明らかになった。またその因子は外膜画分に存在することが明らかになった。さらに本菌が有するプロテアーゼ遺伝子の欠損株をもちいた実験により、本菌の代表的プロテアーゼ遺伝子、rgpA, rgpB, kgp遺伝子が血小板凝集活性に必要であることがあきらかになった。rgpA, kgp遺伝子はプロテアーゼ活性ドメインの他に接着ドメインを有することから、このドメインの血小板凝集活性への関与が示唆された。 2)RANKLを介した破骨細胞分化における細胞内シグナルを解析したところ、MAPKカイネースERKとp38それぞれの活性化のバランスによって破骨細胞分化が調節されていることを明らかにした。MEK/ERKを介したシグナルは破骨細胞分化を抑制に、一方p38シグナルは促進に働くことが明らかになった。 3)歯周病局所で産生される各種炎症性サイトカインの破骨細胞分化への影響を調べた。炎症性サイトカインTNF-αはそれ自体で破骨細胞の誘導能を有するが、そこに初期の炎症性サイトカインであるIL12を共存させると破骨細胞の誘導は抑制された。これはTNF-αがFasをIL12がFasLをそれぞれ誘導することにより骨髄細胞にアポトーシシが誘導されたためであった。さらにRANKLによる破骨細胞の誘導におけるIL12の影響を調べたところ、破骨細胞の分化が抑制された。TNF-αを用いた時とは違い、この抑制効果はFas/FasLを介した細胞死の誘導によるものではない。またこの抑制効果はT cellを介してないことが示唆された。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)