インフルエンザウイルス増殖を支配する宿主因子群の分子的実体
Project/Area Number |
14021129
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Nippon Institute for Biological Science |
Principal Investigator |
本田 文江 (財団法人)日本生物化学研究所, 研究部, 研究員 (80343747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石浜 明 (財団法人)日本生物化学研究所, 研究部, 主任研究員 (80019869)
岩田 晃 (財団法人)日本生物化学研究所, 研究部, 主任研究員 (70193745)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥5,100,000 (Direct Cost: ¥5,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥5,100,000 (Direct Cost: ¥5,100,000)
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Keywords | インフルエンザウイルス / RNAポリメラーゼ / 宿主因子 / 転写 / 複製 / 構造-機能相関 |
Research Abstract |
インフルエンザウイルスRNAポリメラーゼは、ウイルスゲノムの転写と複製のいずれにも関わるが、どのようにしてその機能変換がなされるかは不明である。組換ウイルスRNAポリメラーゼを発現する細胞でウイルスゲノムRNAが複製されることから、宿主因子(群)の関与を予測した。そこで、ウイルスRNAポリメラーゼと直接相互作用をする宿主因子(群)の分子的実体を明らかにし、それらのウイルスの転写や複製の促進または阻害の分子機構を解明する目的での2年間の研究計画を提案した。以下は本年度の成果である。 1)組換えバキュロウイルスを利用し、RNAポリメラーゼ3種サブユニット発現系を構築し、混合感染によって各種サブユニット複合体の形成・単離に成功した。 2)PB1・PB2複合体が転写活性を、PA・PB1複合体が複製活性を示したことから、宿主因子は、3P複合体中のPB2またはPAに作用しその機能制御をしていると予想した。 3)酵母two-hybrid系を利用し、3種類P蛋白のそれぞれと相互作用をするHeLa細胞蛋白群を同定した。 4)完全cDNAクローンを単離し、これまでに宿主因子のひとつPB1c54を大量発現純化し、機能解析を進めた。 5)宿主因子の抗体を作製し、宿主因子蛋白の細胞内分布とウイルス感染に伴う分布の変化を観測した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)