野外観察学習用ディジタル素材の開発と携帯端末による検索システムの構築と評価
Project/Area Number |
14022262
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Humanities and Social Sciences
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
榎本 聡 国立教育政策研究所, 教育研究情報センター, 研究員 (20342610)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
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Keywords | 情報教育 / 教育工学 / ディレクトリ・情報検索 / 衛星測位 / 移動体通信 |
Research Abstract |
本研究では,携帯電話で表示可能な野外観察学習用のディジタルコンテンツライブラリを構築し、その検索システムを開発した。これにより、観察学習時に即座に検索ができるようになった。また、開発したシステムを用いた野外観察実習を実践し,その有用性について検討した. 本研究では、携帯電話で利用可能なディジタルコンテンツを作成するために、現在市場に出ている携帯電話の仕様を元に、画像サイズ等を規定した。 WebサーバとRDBMSによる検索システムを開発した。Image Magickを利用し、360×360ピクセルの画像を120×120ピクセルに自動縮小する機能を有する。また、アクセスしている携帯電話のキャリアを判定し、キャリアに応じたページ記述言語を用いて、ページを自動生成するようにした。本システムは、携帯電話用のものであるが、コンピュータでのアクセスも可能とした。その際の表示画像サイズは240×240ピクセルとした。RDBMSに登録するデータは、教育情報ナショナルセンターで定めた学習オブジェクトメタデータに準拠するようにした。 野外観察により撮影した画像を、国土地理院発行の数値地図を基に作成したディジタル地図上にマッピングする機能を開発した。ディジタルカメラや、カメラ機能つき携帯電話等で撮影した画像と、GPSの緯度経度情報を登録することにより、地図上にサムネイル画像またはポインタ画像を表示することができる。地図上に表示する場合、カテゴリごとに表示することができる。ポインタ画像を選択した場合は、色分けすることにより、最大3種類のカテゴリを同時に表示することができる。 2002年10月10日及び11日に、熊本県人吉市立東間小学校の4年生児童68名を対象に実証実験を実施した。児童はまず,校庭の植物観察を行った.観察時には,12台の携帯電話を用いてグループごとに本システムのデータベースにアクセスし,植物に関する情報を即時検索した.携帯電話を用いた野外観察実習の有効性を検証するため、校庭にある13の植物の写真を見て名称を回答する再認課題(ペーパーテスト)を行った.ペーパーテストの結果について、一要因分散分析(被験者内比較)を行った結果、授業前と比較して,授業後,一週間後の平均値は,5%水準で有意に高いことが明らかになった.
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)