アレイCGH法によるヒト造血器腫瘍染色体7番長腕欠失領域からの癌抑制遺伝子の同定
Project/Area Number |
14026034
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
麻生 博也 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助手 (60243614)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥5,200,000 (Direct Cost: ¥5,200,000)
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Keywords | アレイCGH / 白血病 / 染色体欠失 |
Research Abstract |
(目的)ヒト造血器悪性腫瘍の微小染色体欠失領域を検出する新しいアレイCGH法を開発し、白血病の約10%にみられ、二次性白血病や骨髄異形成症候群に高頻度に認められる7番染色体長腕の欠失領域に存在する癌抑制遺伝子を単離する。 (方法)従来のBAC DNAをプローブとして使用するアレイCGH法とは異なり、本研究では50-100kbごとに任意に選んだゲノム配列よりPCR法により増幅した5kb長のDNAをプローブとしてスライド上に貼り付ける。これにより、従来のアレイCGH法では検出できなかった100kb単位の微小欠失を検出可能する。この方法を用いて、明らかに7番染色体に欠失をもつ症例のみならず、染色体上欠失を見出せない白血病サンプルからの微小な欠失領域の特定を試みる。 (結果)染色体7qに30、7pに6、Xに9、20qに7、3pに2個の合計54個の5kb長のPCR産物を作成し、プローブとしてスライド上に貼り付け、-7もしくは7q-をもつ白血病細胞株で、欠失を蛍光強度の半減として検出できるかを検討した結果、欠失領域において0.6-0.7レベルの蛍光比を得ることに成功し、至適な条件の設定を完了した。現在、プローブを7q22-31領域内に250個作成し、最終的に実験に用いるアレイを作成中である。また昨年われわれは、非常にまれな7q-を持つ白血病細胞株(FUKU-1)を樹立し、研究材料として用いている。さらに-7/7q-をもつ白血病細胞がTNFα, GM-CSF,IL-4により樹状細胞に分化する能力が、他の核型の白血病細胞株に比し、非常に高いことを見出している。今後、実際の臨床サンプルを用いた実験を新しいアレイを用いてさらに推進して、微小共通欠失領域の特定と、そこからの責任遺伝子の同定を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)