プロテオーム解析による胆嚢・膵臓癌の戦略的個別治療
Project/Area Number |
14030013
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川邉 隆夫 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (40195136)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊地知 秀明 東京大学, 医学部附属病院, 医員
川上 高幸 東京大学, 医学部附属病院, 医員
金井 文彦 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (70334399)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥6,100,000 (Direct Cost: ¥6,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥6,100,000 (Direct Cost: ¥6,100,000)
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Keywords | 胆嚢癌 / 膵臓癌 / 二次元電気泳動 / 微量質量分析機 / PMF法 / プロテオーム解析 |
Research Abstract |
二次元電気泳動ゲルを比較することによるdifferential display法をもちいて、数名のがん患者血清の治療前後に共通して消失・出現する蛋白質を同定した。まず、8症例の肝癌患者をについて検討した。肝癌治療の前後でのペア血清サンプルを、倫理委員会の承認を受けたインフォームド・コンセントを得た上で採取した。免疫グロブリンをカラムにて除いた血清を二次元電気泳動ゲルにて展開してから染色(銀染色)し、治療前後での蛋白展開パターンを画像解析ソフトを用いて比べ、増減・出現・消失しているスポットを決定した(ゲル同士での比較はglobal normalization処理してゲル間でのスポット強度差を平均化した後に行った)。8症例のうち、3症例以上で共通に変化するスポットが計17個(うち治療後に現れるものは3個)認め、更に5症例以上に共通に変化するものは5個(うち2個)認められた。ゲルから該当するスポットを切り出し微量質量分析機(マススペクトロメトリー:Voyager DESTR)によりスペクトルパターンを得、PMF法(peptide finger printing method)或いはシークエンスタグ法にて11個の同定が可能であった。つぎに、胆嚢・膵臓癌患者について、同様の検討を行ったが、これらの患者が多彩な病態を示すためか、患者に共通してはっきり変動するスポットの発見が容易でなく、現在さらに検討を続けている。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)