がん血管新生へのEGF/EGF受容体の関与とその分子制御
Project/Area Number |
14030064
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
小野 眞弓 九州大学, 大学院・医学研究院, 講師 (80128347)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥6,100,000 (Direct Cost: ¥6,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥6,100,000 (Direct Cost: ¥6,100,000)
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Keywords | 腫瘍血管新生 / TGFα / EGF / EGF受容体 |
Research Abstract |
受容体型チロシンキナーゼは細胞の増殖、分化の制御において重要な役割を果たしており、ヒト癌の進展にその異常発現は大きく貢献している。特にEGF受容体は癌細胞のみならずヒト微小血管内皮細胞にも発現していることよりEGF受容体チロシンキナーゼ標的薬剤を用いてEGF/TGF-α/EGF受容体の腫瘍血管新生に対する効果を検討した。その結果がんの進展にEGF/TGF-α/EGF受容体誘導の血管新生も一部関与していることを明らかにした。 すなわちEGF受容体チロシンキナーゼ標的薬剤は1)EGF受容体を発現している血管内皮細胞に直接作用することによってEGF/TGF-α誘導によるin vitroの増殖、遊走、管腔形成を阻害した。 2)in vivoのマウス角膜法を角いてEGF/TGF-α誘導による血管新生を阻害した。なおこの血管新生はVEGF受容体チロシンキナーゼ標的薬剤により部分的にしか阻害されないことより、直接的な阻害作用もあると考えられる。 3)癌細胞に作用することによりEGF誘導による血管新生促進因子(VEGF, IL-8)の産生誘導を阻害することを観察した。 in vivoのEGF/TGF-α誘導のマウス角膜法により新生された血管はリン酸化EGF受容体を発現していることを免疫染色法にて確認した。現在、EGF受容体はチロシンキナーゼの効果を検討中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)