トランスレーショナルリサーチに基づいた子宮頸癌に対する治療法の適応決定
Project/Area Number |
14030086
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
播磨 洋子 関西医科大学, 医学部, 助教授 (80140276)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平木 嘉幸 鹿児島大学, 医学部, 講師 (90264423)
今田 肇 産業医科大学, 医学部, 講師 (50223326)
寺嶋 廣美 九州大学, 医学部, 教授 (40140917)
今村 正浩 関西医科大学, 医学部, 助手 (40268339)
寒川 光治 関西医科大学, 医学部, 講師 (10154684)
|
Project Period (FY) |
2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
|
Keywords | 子宮頸癌 / 温熱放射線治療 / 抗癌剤併用放射線治療 / 無作為臨床試験 / ゲノム解析 / トランスレーショナルリサーチ |
Research Abstract |
子宮頸癌の放射線治療は化学療法の併用によって治療成績が改善されるというEvidence Levelの高い文献が多く報告されている。特にシスプラチンを含む化学療法の有用性が指摘されており、子宮頸癌の放射線治療では化学療法の併用が標準的治療として位置付けられつつある。一方、温熱療法は表在性腫瘍で放射線治療と温熱療法併用の有用性が知られてきた。深部腫瘍では最近Vander Zee等が骨盤内腫瘍を対象に放射線治療単独と放射線治療と温熱療法併用の多施設の第III相臨床試験を行い、子宮頸癌において後者で有意に成績の良好なことを報告した。我々も子宮頸癌を対象に両者の併用で優れた局所制御生存率を報告した。そこで、これらの研究を背景に我々は多施設で抗癌剤併用放射線治療、温熱放射線治療、抗癌剤併用温熱放射線治療の3群間の第III相無作為比較試験を計画し、すでに開始した。一方、我々は放射線治療単独を施行した子宮頸癌の放射線感受性に関与する遺伝子について包括的に検討するためにcDNAマイクロアレイを用いて23040個の遺伝子発現プロファイルを観察した結果、62個の遺伝子を抽出した。本研究では放射線治療単独施行群のゲノム解析で得た結果をコントロールにして、抗癌剤併用放射線治療、温熱放射線治療、抗癌剤併用温熱放射線治療の3群の治療法におけるゲノム発現の差異を検討し、治療法の適応を決定することを目的とした。すなわち、分子生物学的なEvidence based medicineに基づいた各症例に最も合った治療法の適応の確立を目指した。放射線治療単独群の次に、温熱放射線治療群を抗腫瘍効果良好群と不良群に分けてゲノム解析を行った。
|
Report
(1 results)
Research Products
(4 results)