がん血管を破壊する血管平滑筋選択的複製・発現ベクターの開発
Project/Area Number |
14030097
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Research Institute, Osaka Medical Center for Cancer and Cardiovascular Disaeses |
Principal Investigator |
高橋 克仁 大阪府立成人病センター, 研究所・病態生理学部門, 部門長 (40211338)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山村 倫子 大阪府立成人病センター, 研究所・病態生理学部門, 主任研究員 (50342994)
|
Project Period (FY) |
2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥6,000,000 (Direct Cost: ¥6,000,000)
|
Keywords | がん遺伝子治療 / ヘルペスウイルス / 血管平滑筋 / カルポニン / 制限増殖型ウイルス |
Research Abstract |
ヒトカルポニン遺伝子の平滑筋特異的なプロモーター領域を、HSV-1ウイルスの複製開始に必須な転写因子をコードするICP4遺伝子の上流に挿入し、さらにその上流に標識遺伝子lacZを、ICP4の下流にInternal Ribosomal Entry Site (IRES)-EGFPを連結した相同組換えベクターpKX2betaG3を構築した。このDNA断片をICP4欠失HSV変異体d120のリボヌクレオチド還元酵素(RR, ICP6)の遺伝子座に相同組換え法を用いて挿入し、ICP4とRRの二重欠失変異体を作製した。さらに、VEGFシグナルを抑制する可溶性VEGF受容体sFlt-1 cDNA(東京大学医科学研究所、渋谷氏より供与)をEGFPの代りにICP4の下流に挿入し、IRESを用いて発現させるための相同組換えベクターを作成し、ICP4欠失HSV変異体d120のリボヌクレオチド還元酵素(RR, ICP6)の遺伝子座への最初の相同組換え実験を行った。 一方、d12.CALPΔRRベクターをヌードマウス(♀)眼窩下静脈より2×10^7p.f.u./マウスで投与し、経時的に血液、脳、心臓、大動脈、肺、肝臓、腎臓、脾臓、卵巣、膀胱を採取した。マウス血清中の複製可能なd12.CALPΔRRベクターは24時間でほぼ消失した。また、肝、脾、肺組織から複製活性のあるd12.CALPΔRRベクターは検出されなかった。投与後4日目およびそれ以降では、これらの組織でLacZ、ICP4ともに発現は認められず、病理学的にも明らかな組織障害は認められなかった。また投与後の血液生化学検査(肝・腎機能、糖・脂質代謝機能)では、d12.CALPΔRRベクターによる異常は認められなかった。
|
Report
(1 results)
Research Products
(5 results)