遺伝子多型を用いた泌尿器系腫瘍の分子疫学的解析と発がんリスクモデルの構築
Project/Area Number |
14031211
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
渡邉 昌俊 三重大学, 医学部, 助教授 (90273383)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 貴彦 宮崎医科大学, 医学部, 教授 (70169506)
広川 佳史 三重大学, 医学部, 講師 (30322738)
杉村 芳樹 三重大学, 医学部, 教授 (90179151)
鈴木 啓悦 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (60301818)
執印 太郎 高知医科大学, 医学部, 教授 (80179019)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | 遺伝子多型 / 分子疫学 / がん感受性遺伝子 / 前立腺がん / 尿路上皮がん / 腎がん |
Research Abstract |
家族性・遺伝性前立腺がん感受性遺伝子の多型を用いて、孤発性前立腺がんのリスクの解析を行った。執印らはELAC2/HPC2の二つの遺伝子多型(Ser217Leu,Ala541Thr)を解析した。いずれも、日本人では、これら多型の頻度は少ないが、それぞれの多型は有意に患者群において高い(Leu217,p=0.0012;Thr541,p=0.0145)と報告した。渡邉らはSer217Leuにおいて、前立腺発がんリスクが高まると報告した(OR:3.11,95%CI:1.22-7.90)。鈴木らはmacrophage scavenger receptor 1(MSR1)遺伝子が前立腺発がんに関与することを報告した。ヨーロッパ系、アフリカ系アメリカ人の前立腺がん患者にArg293X、Asp174Tyrという同遺伝子の変異が有意に高いことが明らかにされた。鈴木、渡邉らは前立腺がん患者のアンドロゲン受容体遺伝子のCAG反復数と臨床病理学的因子との関係を解析した。CAG反復数の少ない患者の方が内分泌療法の反応性が良好であることを認めた。加藤らはST1A3の遺伝子多型(R213H)とNAT2(迅速・遅延型)の遺伝子型の尿路上皮がん感受性・および喫煙との関連性を解析した。ST1A3遺伝子多型の頻度に関し、尿路上皮がん患者群と健常者群の間には統計学的に有意差を認めなかったが、NAT2中間型、遅延型の頻度の関しては、統計学的に有意差を認めた(OR:1.49,95%CI:1.06-2.09,0R:3.23,95%CI:1.72-6.08)。ニトロサミンの主要代謝酵素であるCYP2A6遺伝子欠損型とCYP2E1(Rsal)遺伝子多型の頻度を分析し、尿路上皮がん発症との関連性を解析したが、有意な関係を認めなかった。NQO1(C609T)遺伝子多型と前立腺がん、尿路上皮がんとの間にも有意な関係は認められなかった。p27遺伝子の発現と関連する多型を利用して、腎がん、前立腺がんについて解析するも有意な結果を得ることが出来なかった。結論として、(1)家族性・遺伝性前立腺がんに関連する遺伝子多型は孤発性前立腺がんのリスクに対しても、有用であった、(2)尿路上皮系がんリスクと発がん物質代謝酵素多型の関係が確認された、(3)前立腺がんにおいてアンドロゲン受容体遺伝子のCAG反復数が治療反応性の予測に使える可能性を認めた。
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Report
(1 results)
Research Products
(12 results)