高等植物の茎長形成における3量体Gタンパク質の役割
Project/Area Number |
14036227
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
|
Research Institution | Fukui Prefectural University |
Principal Investigator |
岩崎 行玄 福井県立大学, 生物資源学部, 教授 (20193732)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 久晴 福井県立大学, 生物資源学部, 講師 (40281042)
|
Project Period (FY) |
2002
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
|
Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
|
Keywords | 3量体Gタンパク質 / シグナル伝達 / 植物ホルモン / ジベレリン / イネ |
Research Abstract |
恒常的に活性型αサブユニット遺伝子(αQL)を導入した形質転換イネの解析 野生型の種子の縦方向の長さを1とすると、αQL形質転換体のそれは、1.2倍になった。αサブユニット欠損株d1は、野生型の0.5倍である。αQLの結果は、イネ3量体Gタンパク質は特定の組織の縦方向の伸長を正に制御することを裏づけた。加えて、このαQL形質転換体の半種子は、ジベレリン非存在下でも、αアミラーゼを合成していた。αアミラーゼとその転写因子GAMybの存在量を、RT-PCR法にて解析した。GAMybは、ジベレリン非存在下でも、野生型、d1、αQL形質転換体、いずれも、一定量のGAMyb mRNAを蓄積していた。一方、αQL形質転換体だけが、ジベレリン非存在下で、αアミラーゼmRNAを蓄積していた。この結果は、3量体Gタンパク質αサブユニットが、転写因子であるGAMybを活性化してαアミラーゼの転写を開始する過程に関与することを示した。 今後の方針として、(1)GAMybの核移行に3量体Gタンパク質が関与するか否かを詳細に検討することが必要であろう。GAMyb-GFPなどを用いて、αQLに依存したGAMyb-GFPの核移行の検討を行いたい。(2)胚乳組織でαQLがジベレリン情報伝達の正の制御因子であることが示されたので、このαQLを利用して、地上部におけるαQLに依存した、遺伝子産物の同定を行う。現在、d1に、デキサメタゾン誘導型αQLを組み込んだ形質転換イネの作出を進めている。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)