細胞膜・分泌タンパク質の機能保証における新規分泌経路の役割
Project/Area Number |
14037201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Biological Sciences
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
鈴木 利治 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (80179233)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | 分泌タンパク質 / 細胞内タンパク質輸送 / アミロイド前駆体タンパク質 / アダプタータンパク質 / エンドサイトーシス |
Research Abstract |
膜タンパク質であるアミロイド前駆体タンパク質(APP)は、ERで生合成後、ゴルジ体に輸送され、さらに細胞膜に局在した後、エンドサイトーシスにより取り込まれて最終的に代謝・分解される。この膜タンパク質の輸送・分泌系の異常は、β-アミロイドのように細胞の生存に好ましくない分解産物を多く産生するようになり、細胞病態を引き起こす。本研究では、APPに焦点を当て、細胞膜に至るまでの移動を管理する細胞システムの解析に取り組んだ。APPの細胞内輸送を制御するタンパク質の候補としてAPP細胞質ドメイン結合タンパク質群が考えられた。研究代表者が見い出したAPP細胞質ドメイン結合タンパク質の1つ過剰発現させた細胞では通常のゴルジ体を経由する経路と異なる輸送経路でAPPが細胞膜に運ばれた。これは、細胞の免疫染色および生化学的な細胞分画法による解析で明らかになった。通常のタンパク質分泌経路の不全により膜タンパク質の輸送に対応できなくなった場合の緊急経路として、二次的なタンパク質分泌経路が存在し、機能している可能性が考えられる。APPや他の膜タンパク質輸送におけるこのアダプタータンパク質の機能と二次的なタンパク質分泌経路の解析を行い、その分子機構の解明に取り組んだ。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)