エストロゲン様活性の軽減を伴う不織布表面培養法による内分泌攪乱物質含有廃水の浄化
Project/Area Number |
14042215
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
星野 一宏 富山大学, 工学部, 助教授 (20222276)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加賀谷 重浩 富山大学, 工学部, 講師 (50272894)
山崎 宏史 アムズ株式会社, 研究開発室, 研究員
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 内分泌攪乱物質 / 表面培養 / バイオレディエーション / 浄化 / 白色腐朽菌 / 無毒化 / バイオレメディエーション / バイオリアクター / 水質汚染 |
Research Abstract |
近年、工場廃水、産業廃棄物埋立地などからの流出する環境汚染物質、あるいは各種化成品に含まれている内分泌攪乱物質の水環境の流入などにより、水環境中の生態系に対して悪影響を及ぼしていると報告されるようになってきた。そこで、本研究ではBPAなどを含む廃水のEstrogen様作用をできる限り軽減させるために、使用白色腐朽菌の再検討と、不織布表面培養用リアクターの改良及びスケールアップや、操作条件の検討を行った。 はじめに、現在までの研究成果から不織布表面培養装置(100 mL槽)を二連にし、流入側をIFO 4937株、次の流失側をIFO 30340株を培養し、0.5mMのBis Aを含むモデル廃水を希釈率0.1 h^<-1>の連続分解を行ったところ、連続処理開始後、BPAの濃度は急激に低下し、ほぼ1日後にはほぼ0となった。その後、45日以上にわたり0.01mM以下の濃度を維持できた。さらに、連続処理した廃水のEstrogen様作用についてEstrogen-R(α) competitor Kitを用いて評価したところ阻害の割命は平均15%あることが判明した。次に、この値をさらに軽減させることを目的として、白色腐朽菌と処理水の接触時間を長くさせることにより、Estrogen様活性を軽減できるのではないかと考え、不織布表面培養装置の100mL槽の長さを変えたReactor A(10cm x 10cm),Reactor B(5cm x 20cm),及びReactor C(3cm x 33.3cm)を作製し同様の連続実験を行った結果、何れの装置を用いてもBPAの濃度は急激に低下し、ほぼ1日後にはほぼ0となった。その後、30日にわたり0.01mM以下の濃度を維持できた。一方、連続処理した廃水のEstrogen様作用は、白色腐朽菌との接触時間が長いほど軽減でき、Reactor Aで平均11% Reactor Bで平均5%,Reactor Cで平均0.8%とほぼその毒性を軽減できることが判明した。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)