甲状腺ホルモン結合蛋白質に親和性を示す化学物質の内分泌攪乱作用の機能解析
Project/Area Number |
14042223
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
|
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
山内 清志 静岡大学, 理学部, 助教授 (50201827)
|
Project Period (FY) |
2002 – 2003
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥4,200,000 (Direct Cost: ¥4,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
|
Keywords | 環境ホルモン / 甲状腺ホルモン / シグナル伝達 / 血清蛋白質 / 受容体 |
Research Abstract |
内分泌撹乱化学物質は、内在性ホルモンの合成から受容体に至るステップのいずれかまたは複数の部位に影響を与え、本来行われるべきホルモン作用を撹乱するものと考えられる。13,14年度,甲状腺ホルモン輸送に関わる血漿タンパク質(トランスサイレチン,TTR)および甲状腺ホルモン受容体を標的とする化学物質を同定した。今年度は,これらの知見を元に以下に研究を行った。(1)TTRを強く認識する化学物質が血清中でもTTRを認識できるかを明らかにする目的で、血清に化学物質を加えて平衡化の後、ゲルクロマトグラフィーやアフィニティークロマトクラフィーで分画し、TTRへの結合を検討した。その結果、血清中でもTTRに結合する科学物資が確認できたが、TTR以外の血清蛋白質を認識する化学物質もあった。(2)甲状腺ホルモン応答エレメントの下流にレポーター遺伝子をつないだプラスミドを培養細胞に導入し、パーマネントな細胞系の確立を試みた。ウイルスベクターによるものと通常のプラスドベクターによる2種のDNA導入を行った。この細胞でレポーターアッセイを行ったが、ホルモン応答はそれほど良くなかった。現在クローン化を進めて、応答のいい細胞株の樹立を試みている。(3)今まで行ってきたin vitroでのバイオアッセイ系で甲状腺系撹乱作用の見られた化学物資が、in vivoで同様の効果があるかを確認する目的で、オタマジャクシの変態アッセイを行った。幾つかの化学物資では、THのアゴニスト作用が認められたが、これらの中には甲状腺ホルモン受容体を認識しない化学物質も含まれていた。
|
Report
(2 results)
Research Products
(5 results)