エストロゲン受容体プロモーター遺伝子導入/改変動物による内分泌攪乱物質作用の解析
Project/Area Number |
14042241
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
藤本 成明 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教授 (40243612)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 浩章 広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 教授 (40245064)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | エストロゲン受容体発現 / プロモーター / トランスジェニックマウス / EDCs / テストステロン |
Research Abstract |
【目的】 多くの内分泌攪乱物質の標的分子であるエストロゲン受容体(ER)は、精密に発現調節されている。しかし、受容体発現調節の分子メカニズムについてはほとんどわかっていない。本研究課題では、ラットおよびマウスのERβ型の発現機能解析をin vitroのみならずin vivoで行い、内分泌かく乱物質の主要標的であるこの受容体の発現機構を基礎的に理解することを目指している。今年度は、マウスのERβのプロモーターの同定とその活性をin vivo, in vitroで解析した。 【結果】 1.ラットおよびマウスERβmRNAの上流域約2kbpの構造をそれぞれ決定した。配列比較の結果、この領域中はラットとマウス間で高い相同性を示し、ヒトERβの上流構造とも一部に類似性がみられた。2.この領域を挿入したlucレポータープラスミドを作成して細胞導入実験を行った結果、in vitroでプロモータ活性がみられた。基本的な転写活性化には、直上流-0.1kb程度構造があれば十分であったが、テストステロン依存的な転写活性化には-1.4kbより上流の構造が必要であった。3.この領域を挿入したlacZレポーターのトランスジェニックマウスを作成し発現解析を行った。その結果、マウスのERβ発現組織である肺、前立腺前葉でlacZの発現が見られた一方で、本来発現のない精巣でも強い発現がみられた。 【結論】 1)ラット、マウスおよびヒトで相同の構造をもつERβ遺伝子の上流域を単離、同定した。2)細胞モデルおよびトランスジェニックマウスによる解析から、ERβの発現およびそのテストステロンによる調節には少なくとも部分的にはこの領域による転写活性が関与することが示された。
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Report
(2 results)
Research Products
(12 results)