二箇所同一不斉認識場を有するキラルビスチアゾリン誘導体を活用する不斉誘導反応
Project/Area Number |
14044075
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
長尾 善光 徳島大学, 薬学部, 教授 (40027074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 茂樹 徳島大学, 薬学部, 助教授 (20226038)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 非結合性相互作用 / 有機硫黄化合物 / X線結晶構造解析 / DFT計算 / 不斉誘導反応 / チアゾリン / シリル化 / メソジオール |
Research Abstract |
有機硫黄化合物を活用する新反応開発や創薬研究過程で我々は様々な分子内非結含性S…X(X=O、N、S、ハロゲン、π)相互作用を見い出し、それらのX線結晶構造解析及びDFT計算、不斉誘導反応への応用等を展開している。その一貫としてキラルなビスチアゾリン誘導体を合成し、それらの不斉誘導反応への有用性について検討した。種々検討したが、目的の二箇所同一不斉認識場を有するキラルチアゾリン誘導体の合成には成功しなかった。そこで、D-(-)-ルシフェリンを文献記載の方法に従って高収率で合成し、さらに3-(4S-イソプロピル-1,3-チアゾリン-2-イル)-4S-イソプロピル-1,3-チアゾリジン-2-チオン(S,S-ITITT)を独自に開発した4S-イソプロピル-1,3-チアゾリジン-2-チオンのナトリウム塩の脱硫的自己縮合反応(四塩化チタンとジフェニルスルホキシドを使用)によって合成した。これら化合物のX線結晶構造解析から、N…SあるいはS…S close contactが観察された。S,S-ITITTとTBDMSOTfとの錯体は水酸基のシリル化反応に利用できることを見い出しており、現在、各種メソジオール体の不斉モノシリル化反応を検討している。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)