ニッケラシクロペンテン中間体を基盤とする新触媒反応の開発
Project/Area Number |
14044088
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
池田 慎一 名古屋市立大学, 大学院・薬学研究科, 助教授 (90254309)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥4,000,000 (Direct Cost: ¥4,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | ドミノ反応 / ニッケル / ニッケラシクロペンテン / 炭素-炭素結合形成 / 炭素-炭素結合切断 |
Research Abstract |
我々はこれまでニッケル触媒存在下においてα,β-共役エノンとアルキンと有機スズ試薬や有機亜鉛試薬をはじめとする有機金属試薬との反応を検討したところ,これらの基質分子が一段階で連続的に連結し高い位置および立体選択性を伴ってドミノカップリング体が生成することを見出している.そして反応機構の考察からこの反応の鍵中間体としてニッケル錯体とα,β-共役エノンとアルキンとからなるニッケラシクロペンテン種を提案した.本件では,新規な反応性多元素環状化合物を中間体とする効率的有機合成反応の開発を目的として,ニッケル錯体とα,β-共役エノンおよびアルキンとから生成する新規ニッケラシクロペンテン中間体を経由する新触媒反応,特に触媒的ドミノ反応の開発を主眼に置き研究を進めた.具体的には,ニッケル触媒と塩化亜鉛が共存する系におけるα,β-共役エノンとエンイン化合物との反応において,三度の炭素-炭素結合の形成と一度の炭素-炭素結合の切断というドミノプロセスが含まれたカップリング反応を見出した.また,用いるエンインの構造により二度の炭素-炭素結合の形成だけで反応が終結するプロセスを見出した.
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)