金属錯体をビルディングブロックとする水素結合により集積されたケモセンサーの構築
Project/Area Number |
14045250
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
川田 知 大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10211864)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
海崎 純男 大阪大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20089874)
|
Project Period (FY) |
2002 – 2003
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥3,700,000 (Direct Cost: ¥3,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | 多孔性金属錯体 / センサー / 水素結合 / クロラニル酸 / 層間化合物 / 集積型金属錯体 |
Research Abstract |
遷移金属錯体を基本単位とする柔軟な集積構造をもつ多孔性遷移金属錯体集積体を合成し、その細孔を利用した新規センサーを以下の方法で構築した。 (1)多彩なコンフォメーションを取る配位子と特殊な水素結合で架橋された集積体構築のため、ヒンジ構造を持つH_2bhnqを連結配位子とする一次元錯体を基本とする集積体を合成した。 (2)結晶と液体の中間の相をもつ水素結合による集積体構築のため、水素結合、π-π相互作用を有効に使えるH_2tdpdを用いて集積体を合成した。そして、このような二次元水素結合金属錯体集積体をもとに様々なゲスト分子を導入した層間化合物を合成し、その物性を検討した。その際、ゲスト分子の可逆的な導入、脱離を可能とするホスト層の探索も行った。金属錯体集積体をホストとした層間化合物ははとんど例がなく未知の部分が多い。そこで基本的な物性(磁性、伝導性、振動電子状態等)を詳細に検討し、センシング機能発現に有利な"柔らかい"集積構造を持つ金属、配位子ゲスト分子の組み合わせを実験的に決定した。以上より、金属、配位子、ゲスト分子の相互作用を変数とし、その組み合わせでセンサー機能を持つ多孔性遷移金属集積体の新物質相を開拓した。なお、得られた化合物は、全て単結晶X線解析にて構造を決定した。
|
Report
(2 results)
Research Products
(10 results)