ニュートリノ振動におけるレプトン数の破れとそれの将来の実験に対する示唆
Project/Area Number |
14046217
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Review Section |
Science and Engineering
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
佐藤 丈 埼玉大学, 理学部, 助教授 (60322294)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | ニュートリノ / レプトンフレーバー / 大統一理論 / Zee模型 / CPの破れ / Lepton Flavor Violation / ニュートリノ振動実験 / Exotic Interaction |
Research Abstract |
太陽ニュートリノの観測、大気ニュートリノの観測、そして原子炉からのニュートリノの観測が飛躍的に向上した経果、ニュートリノに質量があり、レプトン間の混合があることも確定した。 そこで、それを説明するための模型というのがいくつも提唱されている。一般論として、ニュートリノの性質を説明する模型であれば、レプトンフレーバー数を破る相互作用が必ず導入される。近い将来、さらに高精度のニュートリノ振動実験が種々計画されているが、それらは高精度であるが故、新しい模型の影響も見えるはずである。 そういう立場から、新しい模型の影響を一般論としてどう定式化してそれらの実験に取り入れればよいか考察した。 一方で、レプトンセクターの質量パターンというのはクオークでの知識が使えないものである。それを説明するための枠組みとしてよく導入されるのが右手型のニュートリノを導入するシーソー模型であるが、この研究では、ニュートリノ質量が量子力学的な輻射補正について生成されるとしてどのような模型が作れるかを大統一理論の枠組みで研究した。こうすると自由度がきつすぎて陽子崩壊などと抵触しやすくなるのであるが、それを回避するための対称性を考え、それに基づいて模型を構築することで、ちょうど実験の制限を回避する、逆に言えば近い将来の実験で影響が見える模型を構築することに成功した。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)