血管新生抑制物質による多発性骨髄腫の新規治療法(遺伝子治療)の開発
Project/Area Number |
14571003
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 一般 |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
三宅 弘一 日本医大, 医学部, 講師 (90267211)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | 血管新生抑制物質 / 多発性骨髄腫 / ウイルスベクター / 遺伝子治療 |
Research Abstract |
近年多発性骨髄腫の発症、および病状の進展に骨髄内部をはじめとし、腫瘍細胞部分での微少血管新生の関与が報告されている。本研究では血管新生抑制物質による多発性骨髄腫の遺伝子治療法の開発を目的としており、本年度は以下のような検討を行った。 1)血管新生抑制物質(angiostatin, endostatin, FLT1,FLK1)をCAGプロモーターより発現するレンチウイルスを作成し、組換えウイルスを濃縮し、高力価なものを得た。 2)作成したウイルスベクターの効果を血管内皮細胞を用い、細胞増殖抑制効果をin vitroにて検討したところFLK1>FLT1>endostatin>angiostatinの順に細胞増殖抑制効果を認めた。 3)多発性骨髄腫の治療モデルマウスとして多発性骨髄腫腫瘍細胞(ARH77)をSCIDマウスに移植すると同時にSCIDマウスの骨髄細胞に血管新生抑制物質を発現するレンチウイルスベクターを導入し移埴を行い、それぞれの血管新生抑制物質の効果を血中IgG、Ca濃度、骨病変、骨髄中の血管新生増殖抑制所見、腫瘍細胞数、生存期間などにより検討したところ、in vivoと同様にFLK1>FLT1>endostatin>angiostatinの順に腫瘍細胞増殖抑制効果を認めた。 今後、複数の血管新生抑制物質の使用による相乗効果、最も有効な遺伝子導入法の検討、さらには臨床応用に向けての安全性や副作用の検討も行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)