Project/Area Number |
14607026
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 企画調査 |
Research Field |
Clinical nursing
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Research Institution | College of Nursing Art and Science, Hyogo |
Principal Investigator |
山本 あい子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 教授 (80182608)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉澤 豊予子 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (80281252)
田代 順子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (30134175)
森 恵美 千葉大学, 看護学部, 教授 (10230062)
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Project Period (FY) |
2002
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2002)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 女性の健康 / ジェンダー / ヘルスプロモーション / 男女差 |
Research Abstract |
本企画調査は、女性の健康に関する研究を計画するに当たり、今後の重点課題を明確にし、日本における共同研究の企画を行うことを目的として実施した。調査方法は、女性の健康に関連する団体や学会、国際機関などの当該分野担当者に対する面接、研究論文や書籍など文献統合、インターネットを介した情報収集と分析を用いた。対象とした機関・団体は、国際機関、職能団体、女性の健康に関連した国際学会・学術団体、政策立案者としての政府機関、米国の教育研究機関であり、近接学問領域の研究者も対象とした。 この結果、女性の健康の捉え方は、世界的に女性(women)という視点から、性別役割(gender)の考え方を含めた方向へと移行してきており、日本の政策においても政策立案時にgenderの視点が取り込まれ始めていることが明らかとなった。教育研究機関において実施されている当該分野の教育・研究は、学部における看護基礎教育の中ではなく、大学院レベルで実施されている。特にこの分野の実践家育成は修士課程において、また研究者育成は博士課程において行われている。しかし今後、ジェンダー・センシィティビィティの高い看護専門家の教育の必要性は高い。「女性の健康」の教育・研究で用いられている鍵概念は、ヘルスプロモーション・疾病治癒・予防などである。これらの結果から、この分野の今後の研究の方向性としては、男女差の違いを明確にしながら、健康増進・予防の視点からの研究が必要である。一例として、(1)生活習慣病予防の基礎データとして、体重コントロールに対する性差の分析、(2)喫煙に対する年代別、かつ性差の分析、(3)うつ病における性差の分析、(4)高齢化社会に向けて、50代の男女に対する情報通信技術を用いたセルフケア能力を高める健康教育方法の開発などである。
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