相互協調的主体-その社会的起源についての実験・社会文化的検討
Project/Area Number |
14651026
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育・社会系心理学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
北山 忍 京大, 人間・環境学研究科(研究院), 助教授 (20252398)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
唐澤 真弓 東京女子大学, 現代文化学部, 助教授 (60255940)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 自己 / 文化 / 認知的不協和 / 正当 / 態度 / 日本文 / 相互独立 / 相互強調 |
Research Abstract |
本年度は、前年度に引き続き日米において認知的不協和現象が生じる条件について実験的検討を加えた。認知的不協和とは、何らかの行為を選択した際、その選択が最善のものではなかったという認識から生じる葛藤のことである。この葛藤が生じると人は、それを軽減するために自らの行為を正当化すると仮定される。われわれは、このような葛藤は、アメリカ人の間では、自らの個人的資質への不安という形をとるが、日本人の間では他者からの評価懸念という形をとると考えた。この仮説に一致してわれわれは、アメリカにおいて認知的不協和現象は、社会的文脈の有無にかかわらず非常に顕著にみられるが、日本における認知的不協和現象は、他者の存在、特に「他者の目」が意識に上った場合に限ってみられることを一連の実験研究を通じて示した。この成果は2004年秋にPsychological Science誌に発表予定である。さらにわれわれは、選択の対象が他者や社会的文脈をすでに含意している場合(たとえば、中華料理のメニューの選択など)では、日米を問わず明示的な社会的なしでも認知的不協和現象がみられること、さらに、認知的不協和の仮説に一致して、これらの効果を通じて人は負の感情を低減しているらしいことなどへの証拠を得てきており、今後さらに検討する予定である。加えて、今年度は、認知的不協和と関連の自己関連の事象についても同様の観点から検討し、米国の独立的自己と日本の他者志向的自己という分類の妥当性にさらなる証拠を加えてきている。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)