発達障害児における非侵襲的脳血流測定法を用いた脳機能評価
Project/Area Number |
14651028
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育・社会系心理学
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
眞田 敏 岡山大学, 教育学部, 教授 (60098126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳原 正文 岡山大学, 教育学部, 教授 (00032219)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 脳機能評価 / ウィスコンシンカード分類テスト / 脳血流測定 / 超音波ドプラー法 / 発達障害 / 非侵襲的脳機能評価 / ウイスコンシンカード分類テスト / 発達的変化 / 側性分化 / 脳血流評価 |
Research Abstract |
Keio版Wisconsin card sorting test(KWCST)の発達障害における臨床応用の有用性を検討する目的で注意欠陥/多動性障害(attention deficit / hyperactivity disorder : AD/HD)児と健常児各々21名を対象にKWCSTの検討を行った.その結果,AD/HD群では第2段階の達成カテゴリー数や全誤反応数などの評価指標に群間差を認め,さらにサブタイプ別の検討では不注意優勢型において前記諸指標に群間差が認められ,第一段階での取り組みによる学習効果や教示の活用の問題が推測され,臨床応用上第二段階の実施の有用性が示唆された. さらに,KWCST遂行時の前大脳動脈(anterior cerebral artery : ACA)および中大脳動脈(middle cerebral artery : MCA)の血流速度を経頭蓋超音波ドプラー血流測定法を用いて同時測定し,KWCST遂行過程のメカニズムの解明とともに発達障害の病態解明のための情報を得ることを目的とした検討を行った.対象は20〜39歳の健常者13名と35歳の成人型AP/HD1名.プローブを右側頭部にバンドによって固定し,55〜68mmの深度,分析時間9秒で課題遂行前後各2分,説明中,練習中,段階間教示中および第一段階と第二段階遂行中の計約25分連続測定した.カード提示は9秒エポックの更新時にタイミングを合わせて行った.その結果,健常者13名中6名においてカテゴリー変換時に3.5%以上のACA血流速度の上昇を第一段階・第二段階ともに認めた.「また,同時に測定したMCAにおいても血流速度の上昇を認めたが,上昇率は前者において大きい傾向を認めKWCST遂行にACA領域の関与がMCA領域より大きいことが示唆された.しかし,成人型AD/HD1名においても同様の上昇が認められ,臨床応用上の有用性は確認されなかった.
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Report
(3 results)
Research Products
(9 results)