Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Research Abstract |
次なる地震学の発展を望むには,次世代の高性能地震計の開発が不可欠である.このような高感度・広帯域地震計に於いてその鍵となる一つの技術は,変位計である.既存の変位計は,静電容量センサなどが地震計のフィードバックループに直接組み込まれており,数十ミクロンメートル以上の検出範囲で数ナノメートル以下の分解能を持っている.本研究では,感度を既存のものから2けた以上も向上できて検出範囲も物差しを長くすれば制限がないレーザースケールを,地震計に採用する研究を行う.レーザースケールは,変位検出信号としてフリンジカウントや2相のサイン波の位相を出力するので,変位信号をリアルタイムで使用するには計算が必要である.そのためにこの検出器を使った地震計用のサーボ回路では,DSPなどを使ったディジタル制御が必須である.本年度は,この研究の最終年度なので,以下の研究をまとめる結果を得た. 1)15年度に購入した16bitのA/D,D/A付のDSP基板で,地震計用のPID制御用ディジタル制御回路を完成させ,その基板と静電容量変位センサ,永久磁石の磁気浮上を使った振り子(無定位回転型),を使ってサーボ型地震計を完成させた.ディジタル制御に成功し,武蔵工業大学に於いて地動測定に成功した. 3)上記DSP基板とレーザースケール変位計,無定位回転型振り子を組み合わせ,サーボ型地震計として動作することも確認した.また,地動を観測が出来ることを武蔵工業大学にて確かめた. 4)偏波面保存型の光ファイバーを使って回折格子に光を導入・導出する,レーザースケールを試作した.動作試験はしたが,不完全である. 5)静電容量変位計,レーザースケール,無定位回振り子を使ったサーボ型地震計に対応できる,専用のDSP基板を製作している.現在,3),4)で製作したソフトウエアーを移植中である.今年度中に動作試験が可能である.
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