コンテンツ自律漂流型ネットワークにおけるコンテンツ発見方式に関する研究
Project/Area Number |
14655140
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
情報通信工学
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山岡 克式 東京工業大学, 学術国際情報センター, 助教授 (90262279)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 亜樹 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (30323801)
酒井 善則 東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (70196054)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,800,000 (Direct Cost: ¥3,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | コンテンツ指向ネットワーク / メタ情報 / 探索 / 漂流コンテンツ / TTL / トラヒック量 / フラッディング / anycast |
Research Abstract |
本研究では、ネットワーク上を漂流するコンテンツが自分の存在したノードおよび周辺ノードに一定期間メタ情報パケットを残し、探索側は無作為なノード探索の過程でそのメタ情報パケットを発見すると、タイムスタンプ等のメタ情報を元に、移動するコンテンツ本体の効率的な追跡を行い、最終的に捕捉する「きつねがり」アルゴリズムの開発を目的とする。 昨年度の研究で、コンテンツの放出するメタ情報を発見した後のコンテンツ追跡法は確定されたが、その前段階としてメタ情報をネットワーク上で探索するためには、トラヒック量や発見確率に応じた適切な探索が必要である。それに対し、一般的な探索法である逐次探索では、探索一回あたりのトラヒック量は少ないが発見確率は小さく、一方floodingでは、探索対象が存在すれば必ず1回で発見可能だがトラヒック量は大きくなるため、探索範囲の調整制御は容易ではない。 そこで今年度は、探索リクエストメッセージに、ユーザやネットワークが簡単かつ自由に調整することができる、エネルギーEと分裂確率Pの二つのパラメータに従って、各ノードが自律的に制御することにより、ユーザが希望する柔軟な探索を容易に実現する、新しいネットワーク探索方式を提案する。ユーザがEとPを設定して探索リクエストメッセージを投入すると、受信した各ノードでは、Pに従って複数の探索リクエストメッセージに分裂し、Eもこのときに各リクエストメッセージに分配される。送信先リンクはランダムに選択され、リンクを通過するとリンクごとに設定されたエネルギーが減少し、Eが0以下になると、次のリンクには転送されず、そのノードで探索リクエストメッセージは廃棄される。 本研究では提案方式の基礎検討として、分裂の際はエネルギーを等分配とし、全ての1リンク通過時のエネルギー消費量を1として、シミュレーションを行ない、提案方式がトラヒック量と発見確率のバランスのとれる探索を実現することを確認し、提案方式の有効性を示した。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)