Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
マルチホップ無線ネットワークでは,端末の分布,数,ふるまい等に影響され,ネットワーク構造が時々刻々とダイナミックに変動する.端末の分布,数,ふるまい等は制御することができないことが多いため,マルチホップ無線ネットワークをある目的のために用いる場合,ネットワークが使用される状況において,実際にネットワークとして機能するかどうかを予め判断する手法の確立が必要となる.本研究課題は,この手法の確立を目的とし,昨年度に引き続き,様々な端末の空間分布モデル,モビリティ(移動)モデルを与えた場合に,与えられたネットワークの信頼性,寿命,成長予測,縮小予測を行うために,マルチホップ無線ネットワークの構造の時間変動に関する特徴づけを行った. (1)マルチホップ無線ネットワーク生成システムを用いて,交差点を含む道路網,平行な道路等に存在するような,様々な端末の空間分布モデル,モビリティモデルを想定し,統計データからマルチホップ無線ネットワークの信頼性,ネットワークの寿命,成長過程,縮小過程の特徴づけを行った. (2)その際に,既に明らかにした1次元の移動パターンにおけるネットワークの性質を基本とし,これと他の移動パターンに対する寿命の実験値を関連付けることにより特徴づけを行った. (3)同時に,マルチホップ無線ネットワークの信頼性,ネットワークの寿命,成長過程,縮小過程に関する理論的な特徴づけを試みた. (4)マルチホップ無線ネットワークのノードが故障する条件をいくつか考え,どのようにノード故障が生じた場合に,ネットワーク全体の連結性が低くなるかを明らかにし,その結果から,マルチホップ無線ネットワークの弱点を明らかにした. (5)逆に,ネットワークの信頼性を高めるためのノード追加,送信電力制御をどのように行えばよいのかを明らかにした.
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