Project/Area Number |
14655142
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
情報通信工学
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
後藤 信夫 豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (60170461)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮崎 保光 愛知工科大学, 工学部, 教授 (00023169)
高橋 港一 愛知工科大学, 工学部, 講師 (10335101)
園田 潤 仙台電波工業高等専門学校, 助手 (30290696)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | X線ファイバ / カーボンナノチューブ / フォトニック結晶導波路 / ナノメートル電磁波 / バンドギャップ |
Research Abstract |
カーボンナノチューブによるX線ファイバにおけるナノメートル電磁波の伝送の基礎研究として、理論的検討および実験装置の整備を行い、以下の良好な成果が得られた。 1.カーボンおよびモリブデン原子から構成されるフォトニック結晶導波路の理論的検討 カーボン原子およびモリブデン原子からなる結晶においてナノメートル電磁波に対する導波路構成材料としての反射特性を評価するため、フォトニック結晶としてのバンドギャップ特性および波数ベクトルの向きに依存した周波数分散特性を平面波展開法を用いることにより理論的に明らかにした。その結果、局所的ではあるが反射特性が得られるバンドギャップが存在することを明らかにし、ナノメートル電磁波の導波路構成の可能性を示した。バンドギャップ幅は、TE波およびTM波によって異なるが、その帯域幅はTHzのオーダーになることを示した。 2,カーボンナノチューブからなるX線導波路の検討 カーボン原子からなるフォトニック結晶におけるX線伝送特性をカーボンナノチューブ構造のX線導波路へ応用するための基礎検討を行った。 3.曲面端面をもつ集束性導波路型レンズ素子の理論的検討 X線導波を実現するために曲面端面をもつ集束性導波路型レンズ素子におけるナノメートル電磁波の電磁界特性の理論的検討を行なった。とくに、空間伝搬ビーム波と集束性屈折率分布型導波路の境界曲面における境界値問題として伝送特性を明らかにした。この理論解析結果に基づいて損失の小さなX線ビーム導波系の設計が可能になる。 4.単層カーボンナノチューブ合成装置の作成 単層カーボンナノチューブをレーザ蒸発法により合成するための装置を、セラミック電気管状炉、管状炉対応温度コントローラ、ディジタルマノメータ、石英管、油回転ポンプ、ピラニー真空計、スピードコントロールルータ、チャンバーおよびYAGパルスレーザ装置を用いて構成し、基礎実験を行った。 5,微細加工用微動装置の作成 カーボンナノチューブを基板上に選択的に成長させるために、試料加工およびパターニング用のPC駆動微動装置を作成した。 カーボンナノチューブのナノメートル電磁波の導波特性については、さらに理論的および実験的に検討を行っていく必要があるが、この成果をもとに、導波路実現の研究展開が可能となった。
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