室内気流分布を考慮した住宅の通風性能評価手法の開発研究
Project/Area Number |
14655206
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Architectural environment/equipment
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
赤林 伸一 新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (70192458)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂口 淳 県立新潟女子短期大学, 生活科学科, 講師 (90300079)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2003: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,900,000 (Direct Cost: ¥2,900,000)
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Keywords | 通風 / 通気輪道 / 建蔽率 / 乱流数値計算 / 熱・換気回路網計算 / 通風性能評価 / CVDH / 戸建住宅 / 通風性能 / TRNSYS / COMIS |
Research Abstract |
住宅等の通風性能を定量的に評価するためには、外部風、室内外温度差に基づく室内の通風性状の時間変化をCFD等の手法により明らかにする必要がある。本研究では、室内の気流分布に特に影響が大きいと思われる要素として、地域による気象条件の影響(地域指標)、建物の周囲状況の影響(立地指標)、建物の形状・窓の配置等の違いによる影響(建物性能指標)の3要素を用い、この3つの指標を使用して総合的通風性能評価指標を提案することを研究目的とする。 本研究では地域評価指標として新たに通風デグリアワー(CVDH)の概念を構築する。CVDHの算出方法は、基準最小風速0.3m/s時のSET*の時間変化を計算し、快適範囲の上限であるSET*が26℃を超えている時間を対象に、各地域の実風速データによるSET*と比較し、下限値のSET*を23℃として時間数にSET*差を乗じて算出する。CVDHにより、それぞれの地域において、気流のみの影響により、SET*が26℃を超えている時間に人体の体感温度をどの程度低下させるかを非暖房期間を対象とし、地域における相対的評価をするための指標として用いることが可能である。日本全体の通風設計資料としてアメダス約840地点のCVDHを計算し、全国のCVDHマップ作成した。本研究ではさらに、全国のCVDHマップよりCVDHの5段階グレードを作成し、地域指標を作成した。立地指標は建蔽率の変化による平均通風量比を算出し、グレード分けを行った。建物性能指標は建物性能が室内気流性状に及ぼす影響を解析し、評価対象領域における気流速度0.3m/s以上の容積の割合を用いて5段階のグレード分けを行った。これらの3要素を本研究では単純平均し、総合通風性能評価指標を開発した。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)