モノクローナル抗体を反応場として用いた天然抗がん剤の新規合成法の開発
Project/Area Number |
14655343
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Synthetic chemistry
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
上里 新一 関西大学, 工学部, 教授 (50111969)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長岡 康夫 関西大学, 工学部, 助教授 (90243039)
河野 武幸 摂南大学, 薬学部, 助教授 (50178224)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2004: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 抗ビンブラスチンモノクローナル抗体 / 抗タキソールモノクローナル抗体 / ビンブラスチン / タキソール / 反応場 / 立体選択的合成 / anhydrovinblastine / dihydropyridinium中間体 / モノクローナル抗体 / ビンドリン / カサランチン / Baccatin III / 立体選択的反応 |
Research Abstract |
1.モノクローナル抗体を反応場とする抗腫瘍剤vinblastine(VLB)の立体並びに位置選択的合成 抗VLBモノクローナル抗体IgG1(Mab-10-A9)をBalb/cヌードマウス腹腔内で培養して、大量のMAb-10-A9を得た。一方、GIT+10%FBS+1%P.S.培地を用いて、細胞培養器にて目的の抗体を大量に生産することにも成功した。前年度に、二量体性アルカロイドanhydroVLBを出発物質として、前記抗体の存在下、酸素及びNaBH_3CNと反応させ、最高82.2%の変換率で立体選択的並びに位置選択的にVLBを合成することに成功した。しかし、この条件は、反応の再現性、スケールアップ、に問題があった。そこで、不安定な反応中間体dihydropyridinium中間体を、vindolineとcatharanthineから、既報の光反応によって合成し、これを出発化合物として、抗体反応を行った。その結果、還元剤として、NADH、Na_2S_2O_4を用いることによって高収率でVLBを得ることができた。この結果の一部は、特許に実施例追加として記載した。 2.抗taxolモノクローナル抗体を反応場とする抗腫瘍剤taxolの合成 2-succinyltaxol-TGを抗原としてDDYマウスに免疫させ、抗体価の高い抗taxolモノクローナル抗体産生細胞株MAT-01-G12を1種類得た。しかし、残念ながら、液体窒素による凍結保存、培養、継代の操作中に抗体価が著しく低下してしまった。その原因を目下調査中であるが、ハイブリドーマのクローニングが未完了であったか、凍結保存、継代中に細胞が変異した可能性などが考えられる。今後、2-succinyltaxol-TGの他、新規構造の抗原を合成し、新たに抗taxolモノクローナル抗体を作製する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)