カルボニル還元酵素による卵巣がん転移抑制の分子機構
Project/Area Number |
14657054
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Experimental pathology
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
土田 成紀 弘前大学, 医学部, 教授 (20142862)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早狩 誠 弘前大学, 医学部, 助教授 (80156421)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2004: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | 卵巣がん / 転移 / カルボニル還元酵素 / 血管内皮細胞増殖因子 / hypoxia-inducible factor |
Research Abstract |
1 カルボニル還元酵素による血管内皮細胞増殖因子(VEGF)遺伝子発現とp53タンパク質レベルの変化 マウスカルボニル還元酵素(CR)の発現ベクターをヒト卵巣がん細胞株A2780などにリポフェクトアミンを用いて導入した。トランスフェクトした細胞を10%ウシ胎児血清を含むRPMI1640培地で培養した。細胞数はAlamar Blue法で測定し、細胞形態は位相差顕微鏡で観察した。CR、VEGF、p53の発現をウエスタンブロット法で検討した。CR発現ベクターの導入により卵巣がん細胞でCRの発現を認めた。CR発現に伴い、細胞増殖や細胞形態に明らかな変化を認めなかったが、VEGFの発現は低下した。また、CRを発現した細胞、コントロールの細胞ともにp53タンパク質は検出できなかった。 ヒト卵巣がん細胞の抗がん剤、ドキソルビシンに対する感受性が、CRの発現に伴い変化するか検討した。ドキソルビシンによる卵巣がん細胞増殖抑制の程度は、CR発現の有無で明らかな変化を認めなかった。 2 CRによる発現抑制に係わるVEGF遺伝子のしスエレメントの検討 CRの発現によりVEGFのどのタイプが発現抑制を受けるのか、VEGF-A、B、C、Dの各抗体を用いてウエスタンブロット法で検討した。CRにより制御を受けるのはVEGF-Dと同定された。現在、VEGF-D遺伝子のプロモーター領域のコンストラクトを作製し、A2780細胞にトランスフェクトし、CRによる発現抑制に係わる領域を明らかにする準備を進めている。
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Report
(3 results)
Research Products
(14 results)