Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
現在,施設間の医療情報の伝送試行や,自宅療養している慢性疾患,寝たきりなどの患者と診療所とをテレビ電話で接続し,患者家族の負担減少,医師の往診回数の減少を図るシステム構築の試み,保健所と地域市民とを結ぶ在宅健康管理システムを構築して,市民の血圧や心電図などの測定データを伝送する試み,e-メールを介して医師に24時間質問を受け付ける医療相談などの試行が,テレビ電話やインターネットを介して行われている。しかし,これらのいずれもが,テレビ電話やインターネットを介しての情報通信に際して,医用画像・診断所見の著作権保証,安全性・秘匿性が確保されていない。これらを実現するためには新たなハードウエアを必要としたり,医療情報の伝送容量が増加したりする。 本申請者らは医用画像・診断所見の著作権保証,安全性・秘匿性を確保するために,『電子透かし技術』を利用した。この電子透かし技術は透かし情報をノイズ成分に重畳するために,元の医療情報の容量が増えず,新規の大規模な設備も必要としない。まず,医用画像に文字情報を重畳するプログラムの作成を行い,伝送実験を行った。この情報の受信側と発信側とで画像データの欠損,付加の有無の確認を行い,秘匿性の確認確保の確認を行った。その後,文字情報に変えて,一般画像に医用画像を重畳するプログラムの作成し,伝送実験の後,伝送データの確認,安全性の確認を行った。これらの実験,測定・確認の後,システムの質の向上を図った。初年度は医用画像に電子透かしを組み込み,そのノイズ特性を定量的に評価した。また,伝送実験も行った。次年度はこれら前年度の結果を評価し,ノイズ特性の向上,伝送実験を行うと共に,操作性・実用性を探った。また,模擬施設間でのインターネットを利用した伝送実験を行うなど,最適システムの実現を図るためのシステム・プログラムの変更を行い,実戦用のシステム構築の見通しを得た。
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