精神分裂病患者を片親にもつ子ども(分裂病高危険児)の25年転帰調査
Project/Area Number |
14657231
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Psychiatric science
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
岡崎 祐士 三重大学, 医学部, 教授 (40010318)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 司 東京大学, 保健管理センター, 助教授 (50235256)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,400,000 (Direct Cost: ¥3,400,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 統合失調症 / 片親 / 高危険児 / 予見的追跡研究 / 25年転帰 / 生涯有病率 / 自殺 / 脳画像 / 精神分裂病 / 子ども / 長期転帰 / 病前予測指標 / 発病予防 |
Research Abstract |
追跡調査を終了した。平成15年12月31日現在、最終発端者(統合失調症の片親)は30人、その子ども58人(高危険児)であった。うち1人が連絡不能で、29人(96.7%)の転帰が判明した。自殺で死亡の2人を除く27人の平均年齢は59.1歳であった。平均GAF(Global Assessment of Functioning)得点は、55.6、江熊の社会適応度は、自立生活可能15人、ある程度の自立可能5人、ある程度適応生活可能3人、社会適応不能3人、E群:入院2人であった。 58人の子どものうち、2人を除く56人(96.6%)の転帰が判明した。病死2人のため精神障害転帰は54人(93.1%)評価可能であった。こどもの平均年齢は27.8歳であった。統合失調症罹患者7人(生涯有病率13.0%)、不適応行動8人(不登校、引きこもり、家庭内暴力など)で、うち5人は一過性、残り3人は現在も持続していた。産科合併症を統合失調症発症児の半数に認め、陰性行動特徴や注意障害が学童期には顕著で欧米と異なり陽性行動特徴は明らかでなかった。統合失調症発症児の家庭には、家系内同種疾患3人、配偶者(父親)の人格障害2人、家庭のまとまりの悪さが5人に認められ、発症1年前のライフイベントが5人に認められた。 発端者の自殺は7.4%と既報より低めで、社会適応経過も比較的良好であったが、子ども7人中2人(28.6%)の高率な自殺が認められ、必ずしも良好でなかった。しかも子ども世代の発症年齢は親より8歳以上若年化しており、表現促進の可能性が示唆された。 国際的にも、本研究のように全員を研究者自身が詳細に追跡した研究は類がない。 なお、MRI脳画像検査は、まだ数が少なく、今後さらに協力を得ながら撮像していく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)