Wntシグナル制御による胚幹(ES)細胞からの造血幹細胞誘導の試み
Project/Area Number |
14657246
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
平尾 敦 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90343350)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,400,000 (Direct Cost: ¥1,400,000)
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Keywords | ES細胞 / Wnt / βカテニン / 造血幹細胞 |
Research Abstract |
Wnt/βカテニンのシグナルは、個体の発生及び分化に必須の重要な役割を担うことが示されてきた。本研究ではES細胞を用い、未分化性の維持機構におけるWnt/βカテニンの役割を明らかにする、さらに造血幹細胞の自己複製での役割を解明することを目的とした。本年度は、βカテニンのコンディショナルノックアウトES細胞を作製することを試みた。Targeting Vectorは、熊本大学、永渕昭良教授より供与された。このVectorは、マウスβカテニンのすべてのエクソンを取り除き、そのかわりにβカテニンcDNAが挿入できる。その後、Cre loxPを用いてcDNAを取り除き、その時点でES細胞において、ノックアウトされることになる。まず、ES細胞に電気穿孔法により導入し、現在、Hygromycin耐性クローンの中から、相同組み換え体を得た。現在、もう一方のアレルを相同組換えされたESを得ることを試みている。最近Wnt/βカテニンが、ES細胞の未分化性の維持に重要なことが明らかとなった。さらに、その下流でホメオボックス遺伝子Nanogが機能している。我々は、Nanogが、造血幹細胞に発現していることを明らかにした。このことは、造血幹細胞でも、ESと同様の機構で未分化性が保たれていることが示唆された。さらに、栄養除去時の細胞死に影響があることも明らかにした。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)