血管内皮前駆細胞をDDSとした癌転移に対するミサイル療法
Project/Area Number |
14657277
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
砂村 眞琴 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (10201584)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江川 新一 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (00270679)
濱田 洋文 札幌医科大学, 医学部, 教授 (00189614)
|
Project Period (FY) |
2002 – 2003
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
|
Keywords | ミサイル療法 / 血管内皮前駆細胞 / 増殖型アデノウイルス / RGDモチーフ / drug delivery system / 変異アデノウイルス / skinfold chamber |
Research Abstract |
癌に対する遺伝子治療をより効果的にするためには、1)繰り返し施行可能な簡便で安全な投与法を開発すること、2)抗癌剤などとの増強効果が期待できる遺伝子を導入すること、3)多面的な治療効果が得られる癌治療戦略を採用すること、が重要である。本研究の目的は、腫瘍選択的に増殖する制限増殖型アデノウイルス(ORCAd)を用い、1)安全に静脈内投与が行え、2)抗癌剤の作用を増強させ、3)腫瘍血管新生も抑制する、遺伝子治療法を開発することである。【方法】ORCAdを改変しファイバーにRGDモチーフを有するORCAd-RGDを作製した。FACSにより各種癌細胞におけるインテグリンの発現およびアデノウイルスのファイバーが接合するCARの発現を検索した。癌細胞に対するORCAd-RGDの殺細胞効果をMTTアッセイで検討した。SCIDマウス背部に作成した透明窓に癌細胞を移植し、生体顕微鏡システムを用いて腫瘍増殖および腫瘍血管新生を観察した。同時にORCAd-RGD投与下の変化を検討した。 【結果】ORCAd-RGDはORCAdと同様に強力な癌細胞に対する殺細胞効果を示した。さらに一部の癌細胞ではORCAdに比較して強力な作用が確認できた。多くの癌細胞においてインテグリンの発現が認められた。また、CARを発現していない癌細胞が存在した。ORCAd-RGDの尾静脈投与により腫瘍血管新生過程が抑制され、腫瘍増殖も抑制された。【まとめ】ORCAdUP-RGDはRGDを介した腫瘍および新生血管に対する集積性に優れ、本治療法にはウイルス自体の抗腫瘍作用、血管新生抑制作用、抗癌剤の作用増強効果が期待できる。
|
Report
(2 results)
Research Products
(2 results)