新規糖結合蛋白ガレクチン9による乳癌転移抑制機構:肥満細胞の関与
Project/Area Number |
14657285
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
山内 清明 香川大学, 医学部, 客員教授 (00291427)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 隆範 香川大学, 医学部, 教授 (70183887)
横見瀬 裕保 香川大学, 医学部, 教授 (80231728)
平島 光臣 香川大学, 医学部, 教授 (70109700)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | ガレクチン9 / 遠隔転移 / 肥満細胞 / 乳癌 |
Research Abstract |
我々はβガラクトシド結合蛋白ガレクチン9が、乳癌においてリンパ節転移よりも正確な転移予知因子であることを乳癌手術症例87例におけるガレクチン9発現と遠隔転移との関連から見いだした。すなわち、カプランマイヤー法による非転移累積生存率はガレクチン9陽性症例の方が陰性症例より有意に良好であった(p=0.0001)。さらにリンパ節転移陽性症例においてもガレクチン9が陽性であれば非転移累積生存率は低く、リンパ節転移陰性症例との差を認めなかった。ガレクチン9の転移抑制機能を調べるために、ガレクチン9遺伝子乳癌細胞をヌードマウスに移植したところ、腫瘍細胞は凝集して増殖したが、コントロールベクターを導入した細胞は硬癌様に間質内に浸潤したことから、ガレクチン9は細胞凝集を誘導することで転移を抑制する可能性が示唆された。一方ガレクチン9導入細胞により構築された腫瘍内および周囲にはガレクチン9を高濃度に含んだ肥満細胞が多く存在していたことから、肥満細胞が有するガレクチン9の効果について検討したところ、ヒトリコンビナントガレクチン9は乳癌細胞株のアポトーシスを誘導した。ガレクチン9遺伝子の乳癌細胞株への導入により癌細胞の浸潤に関与する接着因子ビトロネクチンやラミニンなどとの接着を阻害し、癌細胞の血管内皮への着床に関与する4型コラーゲンとの接着も抑制した。これらの結果よりガレクチン9は乳癌細胞の凝集やアポトーシスを誘導し、かつ間質への浸潤や血管内皮への着床を抑止することで転移を抑制する可能性が示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)