小腸移植におけるグラフト腸管のCajal細胞の分布および機能に関する研究
Project/Area Number |
14657287
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
田口 智章 九州大学, 大学病院, 助教授 (20197247)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荻田 桂子 九州大学, 大学院・医学研究院, 助手 (40346771)
増本 幸二 九州大学, 大学病院, 助手 (20343329)
水田 祥代 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (30038856)
家入 里志 九州大学, 大学病院, 助手 (00363359)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,800,000 (Direct Cost: ¥2,800,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 小腸移植 / 腸管運動 / ペースメーカー / C-kit / Cajal細胞 / 神経節細胞 / カルシウム / 平滑筋 |
Research Abstract |
小腸移植における移植腸管のCajal細胞の形態と分布、および細胞内のカルシウム濃度とカルシウム動態を調べ、正常小腸と比較する。さらに移植後のCajal細胞の変化を経時的に調べ、移植後どれくらい経過すれば腸管のペースメーカー細胞が正常に機能するのかをあきらかにする。また拒絶反応がCajal細胞におよぼす影響についても調べるのを目標とする。 本研究を遂行するためには、Cajal細胞が抗c-kit抗体によく染まるモルモットで小腸移植を行う必要がある。モルモットに関しては、モルモットからラットへの異種移植のモデルは報告があるが、モルモットをレシピエントとしたモデルの報告はなく、モルモットを用いた同種小腸移植モデルを確立させる必要がある。 初年度は、基礎実験としてモルモット結腸紐をもちいて、平滑筋収縮物質であるNeurokinin A(NKA)の細胞内カルシウムと張力の同時測定を用いた収縮機構の解明を行った。モルモット結腸紐におけるNKAの濃度作用曲線では、最大収縮が10μMで得られ、EC50は122±10nMであった。また最大収縮が得られる最小濃度は1μMであったため以下の実験は1μMで行うこととした。結果をまとめると、 1)コントロール収縮に比べNKAによる収縮は同程度または低い[Ca2+]iの上昇で、より大きい収縮が得られる。 2)[Ca2+]Iのほとんどは細胞外からのCa2+流入に依存する。 3)NK2 receptor antagonistで[Ca2+]iおよび収縮の大部分は抑制できるが、残存成分が存在する。 今年度はCajal細胞の形態と分布を調べるため、モルモットの小腸移植モデルを確立しようとしたが組織の脆弱さおよび血管のspasmの起こりやすさから不可能であることが判明。ラットモデルでc-kitが染まることが判ったのでラットでc-kitの分布を調べている。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)