神経膠細胞を介したシナプス同調性シナプス外コリン伝達路の多次元解析
Project/Area Number |
14657351
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
永田 徹 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60131588)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢島 幸雄 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (10068489)
西崎 知之 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00221474)
有田 憲生 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (80159508)
長井 薫 兵庫医科大学, 医学部, 助手 (20340953)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,200,000 (Direct Cost: ¥3,200,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 神経膠細胞 / ChAT / ATP / アセチルコリン / シナプス外コリン伝達路 |
Research Abstract |
神経膠細胞におけるコリンアセチルトランスフェラーゼ活性を免疫組織学的、ウェスタンブロッティングにて検出し、アセチルコリン放出を高速液体クロマトグラフィーを用いて測定した。 本実験により次の結果が得られた。 1、培養ラット線条体神経膠細胞において、コリンアセチルトランスフェラーゼ抗体を用いた免疫組織学的検討を行い、その活性を有する神経膠細胞が存在していた。 2、ラット線条体切片において、コリンアセチルトランスフェラーゼ抗体と神経膠細胞マーカーであるGFAP抗体を用いて二重免疫組織学的検討を行い、コリンアセチルトランスフェラーゼ活性をもつ神経膠細胞が存在していた。 3、培養ラット線条体神経膠細胞に対してコリンアセチルトランスフェラーゼ抗体を用いたウェスタンブロッティングを行い、神経膠細胞のコリンアセチルトランスフエラーゼ活性が認められた。 4、ATP、P2Y受容体アゴニストは培養ラット線条体神経膠細胞からアセチルコリン放出を刺激した。 5、コリンアセチルトランスフェラーゼを強制発現させた神経膠細胞株において、ATP、P2Y受容体アゴニストはアセチルコリン放出を増強した。 このように、神経膠細胞はアセチルコリンを産生し、ATPに応答してアセチルコリンを放出していることが明らかとなった。このことは,シナプス活動に同調して(ATPはシナプス前終末より他の神経伝達物質と同時に放出される)神経膠細胞が反応し、コリン作動性伝達路を修飾している可能性を示唆している。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)