Project/Area Number |
14657395
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Anesthesiology/Resuscitation studies
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
鵜川 眞也 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (20326135)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 昌一 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (20216063)
植田 高史 名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (90244540)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 痛覚 / 受容体 / カプサイシンレセプター / VR1 / アシドーシス / 水素イオン / acid-sensing ion channel / ASIC |
Research Abstract |
ヒト三叉神経節から新しい水素イオン感受性チャンネルをスクリーニングしたところ、上皮型アミロライド感受性イオンチャンネルファミリーに属するENaC-delta(epithelial Na channel-delta)が単離された。アフリカツメガエル卵母細胞発現系を用いて電気生理学的に解析したところ、水素イオンによって活性化されることが確認された。ASIC(acid-sensing ion channel)やVR1(transient receptor potential subtype-1)と同様に、末梢の痛覚受容器において炎症やリュウマチなどの局所的なアシドーシスに伴う痛みの発生に寄与していると考えられたので、三叉神経節における分布をin situ hybridization法および免疫組織化学法を用いて検討したが、特異的なシグナルは検出できなかった。しかしながら、ヒトの大脳皮質、小脳における発現をNorthern blot法を用いて調べたところ、両者に強く発現していることが確認できた。脳におけるENaC-deltaの役割は今のところ不明であるが、この遺伝子は霊長類以上のほ乳動物にしか発現していないことから、高次脳機能との関連が考えられ、現在も脳における詳細な分布パターンの解析を行っている。また、このイオンチャンネルがVR1のアンタゴニストであるカプサゼピンにより活性化することを我々は見出したので、ヒトの神経系におけるカプサゼピンの効果について詳しく検索しているところである。
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Report
(3 results)
Research Products
(5 results)