膀胱癌に対するp53蛋白導入法および蛋白置換療法の開発
Project/Area Number |
14657408
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Urology
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
富澤 一仁 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (40274287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
公文 裕巳 岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30144760)
横山 光彦 岡山大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (40325113)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 膀胱 / 癌 / 蛋白質 / 遺伝子治療 / ペプチド核酸 / p53 / 膀胱癌 / 蛋白質セラピー / アデノウイルス / 抗癌剤 |
Research Abstract |
1)膀胱癌由来細胞に対する蛋白質導入法による野生型p53蛋白導入 11個のアルギニンからなるポリアルギニン(11R)を野生型p53蛋白に付加した(11R-p53)。様々な濃度の11R-p53をJ82およびT24細胞に導入し、その導入効率および発現持続時間について検討した。0.1,1および10μM 11R-p53を導入した場合、ほぼすべての細胞に導入されることが明らかになった。また、T24細胞内において、11R-p53は急速に分解されその半減期は、12時間以内であった。一方、J82細胞では、11R-p53の半減期は、24時間以内であった。 2)11R-p53の膀胱癌細胞増殖抑制効果 0.1,0.5および1μMの11R-p53をJ82あるいはT24細胞に導入し、その細胞増殖抑制効果についてアデノウイルスベクターを利用したp53遺伝子治療と比較検討した。両方の細胞において、11R-p53は有意に増殖抑制効果を示した。また、その効果は濃度依存的であり、アデノウイルスベクターによるp53遺伝子治療法と同程度であった。 3)in vivoマウス膀胱内への蛋白質導入法の試み C3Hマウス膀胱内に11R-GFPを経尿道的導入を試みたが,全く膀胱組織内に導入されなかった。一方,膀胱をトリプシンで処理し,ムチン層とアンブレラ細胞のみを除去すると,効率よく移行上皮細胞に導入された。また、同マウス膀胱内に癌細胞を植立し、11R-GFPを導入すると、癌細胞に特異的に導入させることが明らかになった。 本研究成果より、p53蛋白導入法が膀胱癌治療法として有用であることが示唆された。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)