分泌型IgAを指標とした音楽によるストレス免疫訓練プログラムの構築
Project/Area Number |
14657638
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
基礎・地域看護学
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
浦川 加代子 三重大学, 医学部, 助教授 (00273384)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 音楽 / 運動 / リラクゼーション / ストレス緩和 / プログラム / ストレス / 分泌型IgA / POMS |
Research Abstract |
本研究は音楽を用いたストレス免疫訓練プログラムの構築を目的としている。そのための基礎的研究として平成14年度よりストレスに対する音楽効果を検証する目的で、同一被験者に対して、実験1)受動的ストレス刺激(視覚刺激)に対する音楽による緩和効果、実験2)音楽を用いたリラクゼーション・プログラムの実施による生体への影響を、生理指標として唾液中の分泌型IgA、心理指標として情動の変化を測定する日本版POMS(Profile of Mood States)を用いて測定した。 平成15年度は生体の自律神経系の反応をみるため、心電図を測定し心拍変動性をもとめ生理的な反応と音楽との関連を検証した結果、仮説に反して音楽あり条件の方が交感神経活動が亢進していたことから、運動負荷によって活性化した身体活動に音楽聴取は、さらに反応を促進させる効果があることが示唆された。また、運動前後、音楽聴取前後での気分の変化に有意な変化はみられなかった。平成16年度は、この結果を基に運動と音楽を組み合わせたプログラムを長期に継続する影響を不安尺度STAIを用いて心理的側面から検証した。その結果、長期のプログラムによって不安感の緩和が示唆されたが、対象者が5名と少なく今後追加実験による検証が必要と思われる。本研究全体から得られた、音楽による身体面の反応促進効果は今後いろいろな活用が可能であると考えられ、運動と音楽を組み合わせて身体活動を活性化させた後、安静、瞑想などのリラクゼーション方法によって心身の鎮静化を図ることで、より深い心身のストレス緩和に繋がる可能性も考えられる。今後、長期のプログラムによる生理的な変化も明らかにしたい。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)