高齢者の平衡機能・筋力向上トレーニングがADL・痴呆改善に及ぼす影響
Project/Area Number |
14658011
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | National Institute of Fitness and Sports in Kanoya |
Principal Investigator |
西薗 秀嗣 鹿屋体育大学, スポーツトレーニング教育研究センター, 教授 (10125338)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 高齢者 / 筋力トレーニング / 平衡機能 / ADL / 痴呆 |
Research Abstract |
ADLの改善、老人性痴呆の予防・改善の観点から、高齢者を対象とした運動療法及び筋力トレーニングの効果を検討し、姿勢保持、動作変換動作及び歩行動作の保持・向上を図る処方を立案することを目的とした。 対象と方法:前年度から引き続き対象を増やした。(1)対象:22名、平均年齢65歳。女性21名、男性1名。(2)期間:12週、週1回、県民健康プラザ健康増進センターにて運動指導を行う。体力要因を比重配分し、体力レベルを評価し、筋強化トレーニングを実施した。(3)測定項目:形態計測(身長、体重、体脂肪率、下肢長、ウエスト/ヒップ比、BMI、血圧、心拍数、骨密度、視力等)、運動能力(10m全力歩行、40cm踏み台昇降、最大1歩幅、握力、下肢筋力:30秒間のイスの立ち上がり回数)。(4)ハイスピードカメラによる動作分析。(5)筋緊張及び歩行トレーニングの実施:バランスボール、ジグザグフットワーク、水中ウオーキング等。(6)健康診断、アンケート調査、ライフスタイル・喫煙・食生活、ストレス等の聞き取り調査を実施した。結果:昨年度とほぼ同様の結果が得られた。形態計測の結果:体重、BMIは平均値で教室参加前後で減少し、体脂肪率は低下し、ウエスト周囲径も減少した。いずれも統計的有意性は認められなかった。運動能力の結果:下肢筋力は増加し、下肢筋力は3秒間で増加をみた。柔軟性で長座体前屈で2.4cm改善された。平均開眼片足立ち時間は減少したが、バラツキが大きかった。3ヵ月後、足関節角度について、つま先離地時に大きくなる、つまり大きく足底屈がなされ、強く踏み蹴っていることになる。また、mid-swing時に膝関節角度が減少した。これはつま先がスウィング期に歩行床面から上がる要因となり、転倒防止の観点から有効な改善点と考えられた。今後、ストレス等の聞き取り調査を評価する方法を探りながら、複合的な運動メニューを立案し、評価法を検討しながら、改善を重ねたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)