地域防災に対する学校の役割と防災教育の教材開発に関する研究
Project/Area Number |
14658069
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
高橋 治郎 愛媛大学, 教育学部, 教授 (70116945)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 哲司 愛媛大学, 教育学部, 教授 (70210383)
曲田 清維 愛媛大学, 教育学部, 教授 (00116972)
山本 万喜雄 愛媛大学, 教育学部, 教授 (80036491)
岡部 美香 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (80294776)
佐野 栄 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (10226037)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 地域防災 / 防災教育 / 地震災害 / 学校 / 児童とストレス / 教材開発 |
Research Abstract |
平成13年3月24日に発生した「芸予地震」によって大きな被害を受け、近くの学校を借りて学校生活を約1年間おくった松山市立湯築小学校と校舎を提供した松山市立東雲小学校の児童・保護者・教職員の身体的、精神的ストレスや生活状況調査と地震による通学路の被害状況調査を実施した。さらに、「阪神・淡路大震災」後における学校の役割と問題点について神戸市の教師からの聞き取り調査や各地の避難場所・避難所と通学路・避難路および学校の役割調査、学校校舎の耐震診断と耐震補強実施状況調査をおこなった。 調査の結果、「芸子地震」による被害が大きくなかったことが幸いして、児童や保護者に目立ったストレス症状はみられなかった。しかし、通学距離の延びた湯築小学校児童は、当然のことながら「朝、しんどくなる回数は増えた」や「身体がだるいと思う回数は増えた」と回答する割合が多かった。また、両校の児童とも「遊び場が狭くなった」と不満を持つ者の割合が多かった。こうした点に関し、両校の教職員と保護者が自校の伝統を守りつつ協力しあい、児童のストレスを緩和させる指導・教育をおこなった。その結果、「思いやり」や「助け合う」、「感謝の気持ち」の大切さが理解され、両校の児童にとって「友達が増え」、楽しく、思い出深い学校生活となった。 一方、時間の経過とともに「地震への関心」が薄れ、学校の耐震診断すらほとんどおこなわれておらず、食料品や水などの備蓄、避難路(通学路)の整備が非常に遅れている。学校は児童・生徒にとって安全な場所でなくてはならない。また、学校は災害時の避難場所・避難所となる場所でもある。災害や防犯に配慮した建物整備と防災教育の充実が急がれる。
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Report
(2 results)
Research Products
(7 results)