Budget Amount *help |
¥3,600,000 (Direct Cost: ¥3,600,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2003: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
本年度は高次認知機能の働きの制限する方法として主に無関連言語音を用い,成人および幼児を対象とした,基礎的な研究を行うとともに,そこから得られた知見をもとに,軽度発達障害の疑われる幼児を対象とした日常場面での高次認知機能(実行機能や心の理論,およびその関連)の使用についての観察を行った. 1.成人における社会・対人認知能力と高次認知機能の関連に関する心理学実験 成人を対象に無関連言語音提示状況下で,高次認知機能(実行機能)および他者理解能力を中心とした社会・対人認知能力がどのような影響を受けるかに関する実験(15年度実施)を継続し,被験者数を追加した.その結果,心の理論課題においても課題を繰り返すことで無関連言語音効果が見られることが明らかになった. 2.幼児期の社会・対人認知能力と高次認知機能の発達モデルの検討のための心理学実験 幼児を対象に無関連言語音提示状況下で,実行機能課題および心の理論課題を実施し,どのような影響を受けるかに関する実験を行った。まだ,被験者数が十分ではないが,今後被験者数を追加していけば,実行機能課題および心の理論課題におけるワーキングメモリーの関連について検討することが可能になるものと思われる. 3.軽度発達障害の子どもの社会性と高次認知機能の発達的関連に関する観察研究 2の実験の対象児の中で軽度発達障害の子どもを対象とした観察を行った.また,保育園における軽度発達障害の子ども(幼児)を対象とした観察を行い,社会性と高次認知機能(実行機能等)の発達的関連について検討した(現在,継続中). 4.3年間の研究成果についてのまとめ 現在,3年間の研究成果について,学会報告および論文投稿の準備中である.
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