Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
|
Research Abstract |
本年度は,予備研究より得た新たな知見を先行研究と比較検討することによって,さらに当該プログラムの精度を上げることを検討した。 前年度に,当該プログラム実施の際に,プログラム運用とは別に,刺激の配列や構成について「注意欠陥」を助長させてしまうという要因の除去の検討を行った。本年度は,があることが,最新の研究知見によって示唆されるようになった。そのため,「注意欠陥」を助長・抑制するような強化スケジュールの検討(立命館人間科学研究,7号,159-170頁),さらに「多動」を助長・抑制する強化スケジュールの検討(立命館人間科学研究,8号,55-66頁)を行った。 その比較検討の後,当該プログラムの修正を行った。まず,大学生を対象にプログラムの修正や動作確認を実施後,注意に問題があるとされる知的障害生徒に1名に対して,試験的な運用を試みた。その対象生徒は,実際に平仮名の獲得支援を標的目標として,予備的研究を実施した。その結果,週1回1時間のプログラム実施を3ヵ月継続することで,平仮名2文字で構成される3単語を獲得させることに成功した。 以上,3カ年の検討により,当該プログラムの基本的構造は確立できたと考えられる。しかしながら,汎用性のあるプログラムという段階にまで至らなかった。今後は,より多くの対象者に対する適用を行い,さらなる調整を検討する必要があると言えよう。
|