部活動における小集団閉鎖性と主将のリーダーシップの関係
Project/Area Number |
14710111
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育・社会系心理学
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Research Institution | Kochi Gakuen College |
Principal Investigator |
吉村 斉 高知学園短期大学, 幼児教育科, 講師 (20310899)
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Project Period (FY) |
2002 – 2003
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥200,000 (Direct Cost: ¥200,000)
Fiscal Year 2002: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | 自己表現 / リーダーシップ / 閉鎖性 / 小集団 / 仲間関係 / 適応 / 中学生 / 部活動 / 適応感 / 小集団閉鎖性 |
Research Abstract |
小集団閉鎖性の強い運動部員は主将が権威的なリーダーシップを遂行していると帰属した場合において、部活動に積極的な行動を示すこと、彼/彼女らは自己表現・主張も高いこと、帰国子女や在日外国人は日本の仲間集団を「特定の友達との交友を優先する」と帰属する傾向にあることが示唆された。各調査の具体的な概要は以下の通りである。 (1)小集団閉鎖性が強い生徒は、弱い生徒に比べて学校生活への適応感が高かった。 (2)現代的地域では、小集団閉鎖性が強い男子生徒が、弱い男子生徒より、積極的に行動しようとしていた。他方、伝統的地域では、小集団閉鎖性が弱い男子生徒の一般的積極的行動得点が顕著に低く、女子生徒では、小集団閉鎖性が強い群がもっとも高かった。 (3)自己表現が利己的で、小集団閉鎖性が弱い生徒の学習への適応感が、強い群より高かった。また、自己表現が消極的で、小集団閉鎖性が強い群の一般的積極性が、弱い群より高かった。 (4)権威的主将群において、自己中心的表現が弱い部員が、強い部員より、部活に満足していた。なお、民主的な主将(非権威的主将群)では、自己中心的表現の違いが認められなかった。 (5)権威的なリーダーシップの部では、小集団閉鎖性が強い部員の自己表現・主張が高かった。しかし、全体的に小集団閉鎖性が強い部員は、自己中心的表現も高かった。 (6)小集団閉鎖性が強い部員は、熱心かつ権威的な主将の部において、部活動に積極的に参加し、主将との関係もよいと帰属していた。 (7)外国での生活を経験した人は、部活に限らず、日本の友人関係を「特定の友達との付き合いを優先している」と捉える傾向が強かった。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)