時間意識の変容とアイデンティティ形成に関する実証的研究
Project/Area Number |
14710133
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
社会学(含社会福祉関係)
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
高橋 征仁 山口大学, 人文学部, 助教授 (60260676)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 2004: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 時間意識 / アイデンティティ / 道徳的発達 / 相対主義 / 青少年 / 時間学 / 24時間社会 / 喫煙 |
Research Abstract |
本研究においては、青年期における時間意識の変容とアイデンティティ形成のあり方について、調査票調査にもとついた実証的研究を行ってきた。その結果、多くの場合、中学・高校段階から、時間意識の揺らぎが生じており、それが規範意識やアイデンティティのあり方と密接に関連していることがわかった。そうした関連のあり方について、平成16年度の研究において明らかになった点は、主として次の3点である。 1)調査データによると、種々の規範意識よりも素朴な未来信仰のほうが先に揺らぐ傾向がみられた。このことから、認知的な次元での<時間概念>における何らかの変化が、存在/当為といった道徳的概念の文化に先行していると考えられる。 2)ケータイやインターネットなど情報メディアの利用は、時間意識の揺らぎや規範意識の揺らぎと一定の関連が見られた。とくに女子においては、これらの関連性が比較的強いものであった。情報環境や機会構造における男女間の差異によって、情報メディアの影響に関するコントラストが形成されていると考えられる。 3)コンビニ利用やショッピングなどの消費行動の活発さや、家族関係の希薄さ、地域社会からの距離化なども、時間意識や規範意識と密接に関連していることがわかった。これらの点も、女子においてその関連性が明確に見られた。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)