1950年代のシンガポールにおけるムスリム同胞団の活動についての歴史的研究
Project/Area Number |
14710250
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Asian history
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山本 博之 東大, 総合文化研究科, 助手 (80334308)
|
Project Period (FY) |
2002 – 2003
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2003)
|
Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 2003: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
|
Keywords | イスラム教 / ムスリム同胞団 / マレーシア / シンガポール / インドネシア |
Research Abstract |
『カラム』誌の創刊号(1950年)から1957年度分までの号を入手し、それをもとに1950年代のシンガポールにおけるムスリム同胞団の成立の背景を調査した。1956年にムスリム同胞団が結成された背景の1つとして、1955年にインドネシアで実施された総選挙において、(1)イスラム政党が議席を伸ばしたものの政権から排除されたこと、(2)共産党が勢力を伸ばしたこと、の2つがあり、そめために共産主義思想の浸透に対抗しうる社会建設の手段としてムスリム同胞団の結成が求められたことを明らかにした。また、ムスリム同胞団の活動の地理的な広がりについて、初期の会員名簿を分析することによって、狭義のマレー人社会であるシンガポールおよびマラヤに限定されず、タイ国南部およびボルネオ島北部のムスリム住民の間にも広がっていたことを明らかにした。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)