Project/Area Number |
14710275
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
考古学(含先史学)
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
宮里 修 早稲田大, 文学部, 助手 (60339645)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,500,000 (Direct Cost: ¥3,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 異形有文青銅器 / 鋳造 / 文様の剥離 / 青銅器 / 技術的側面 / 土製鋳型 / 多鈕鏡 / 円形有文青銅器 / 真土 / 剥離現象 |
Research Abstract |
昨年度は鋳造にまつわる技術や知識の習得をおこないながら,鋳型に表現された微細な文様が鋳造によってどのように現れてくるのかを観察しようとした。本年度も,異形有文青銅器をモデルとし鋳型の製作技法についてのモデルを作成し,実際に鋳造することで技術と製品にあらわれる現象の因果関係の追求を目指した。異形有文青銅器の文様は凹面によって表現されており,鋳型の文様面は凸面であったことがわかる。鋸歯門が円形にめぐる文様は弧線の描出がシャープである。また,鋸歯文の各単位は所々欠けており,本来あるべきでない箇所に鋸歯文があらわれている。こうした現象の原因は,乾燥した鋳型面に真土を帯状に貼り付け鋸歯状にカットしたためであると推測した。鋳型製作時には鋸歯状の部分がはがれることがあり,因果関係の正しさをうかがわせた。帯状真土の貼り付け時における乾燥状態がことなるサンプルを2点製作し鋳造にのぞんだ。昨年度の失敗をふまえ,鋳造遺構の検討も加え,溶解炉を構築したが今回も銅を溶解することが適わず,設定した条件の効果を確認することができなかった。今年度未使用におわった鋳型は溶解炉の構造を再検討した時間の実験で使用し仮説の検証をおこないたい。
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Report
(2 results)
Research Products
(1 results)