Project/Area Number |
14710316
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
中国語・中国文学
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
浅井 邦昭 金城学院大学, 文学部, 講師 (40313978)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 2004: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2003: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 2002: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | 清代 / 科挙 / 八股文 / 清代思想 / 呂留良 / 文章批評 / 四書 |
Research Abstract |
本年度は、八股文が清代知識人に与えた影響について、資料の蒐集と分析を継続し、研究の総括をおこなった。資料蒐集については、文学的側面における八股文選集を前年度まで継続して蒐集したため、本年度は思想的側面における明清の四書関係著作を蒐集した。あわせて蒐集した資料に関するデータ分析をおこない、明末から清初にかけての学術界における八股文の役割について考察した。 研究の総括としては、清初における人股文を介した思想の伝達と受容についてまとめた。前年度は「八股文選家としての呂留良」を発表し、呂留良が自分の思想や解釈を公表する際に、八股文批評という手段を使用したことを明らかにした。本年度は、陸隴其に注目し、八股文批評を通しての思想の受容を研究し、「陸隴其の四書解釈の変遷」としてまとめた。 陸隴其は、呂留良らの八股文批評によって、初期の四書解釈を変更している。その変更には、彼が館師によって生計を立てながら、科挙を受験していた経歴が関係している。科挙を受験するために必要な八股文を通じて、彼の交遊関係は広がり、解釈も交遊関係の変化にともなって変更している。呂留良と李光地との交遊を中心にして、陸隴其の解釈が変更した理由を検証した。 さらに陸隴其と呂留良はその四書解釈は、ほとんど共通するものの、『四書大全』に対する評価が大きく異なっている。この違いは、彼と呂留良の処世態度に由来する。両者の評価を比較しながら、また清朝という異民族支配の下で、四書解釈をどのようにおこなってきたかを明らかにした。
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Report
(3 results)
Research Products
(2 results)