Project/Area Number |
14710328
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
英語・英米文学
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
清水 知子 山梨大学, 教育人間科学部, 助教授 (00334847)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | グローバリゼーション / 多文化主義 / 空間 / 身体 / 他者性 / 公共性 / 消費社会 / 現代アート / 公共圏 / 英国 |
Research Abstract |
本研究は、メディアと空間を主たる分析対象としながら、現代英国における多文化主義論争と共同性の行方について考察するものである。本年度は、昨年度収集した多文化主義、人種、公共圏をめぐる先駆的な文献を読み解き、また海外研究者による理論的な著作の翻訳に取り組むとともに、過去二年間の論文、及び発表等を通してさらに深化、発展させる必要があると感じた点について理論的な考察を深め、実証的な調査を進めていった。 とくに今年度は、アニメをはじめとしたメディア表象の分析およびメディア機関へのインタビューをふまえた上で、グローバル化とともに他者との共生の(不)可能性について理論的な考察を深めた。とりわけ米国を中心に浸透している多文化主義的寛容と政治的公正の陥穽がグローバルなレベルでどのように展開しているのかという点に光を当てながら考察した。また前年度の課題として残っていた、変容する都市空間と監視の問題については、監視研究の第一人者でもあるカナダの研究者ディヴィッド・ライアンの著書『9.11以後の監視』の翻訳にとりくみ出版することで、この問題を自分の研究テーマに結びつけながら展開していくことができた。研究成果は、共著および雑誌論文の執筆のみでなく、文化研究に関する国際学会及びシンポジウムの発表に重点を置いて行った。日本コミュニケーション学会シンポジウム(6月)、文化研究に関する国際シンポジウム(7月)、および香港で行われた国際比較文学会(8月)での発表、そして台湾から招聘された文化表現をめぐる特別シンポジウム(12月)での発表をはじめ、数々の場で研究発表を行い、国内のみならず国際的な場で多くの領域を横断する研究者と議論し問題を共有していくことになった。いずれも本研究テーマを遂行する上できわめて貴重な機会であった。 以上の点をふまえて、今後、この三年間の成果を結実し、さらに展開していきたい。
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Report
(3 results)
Research Products
(12 results)