統語構造のトップダウン式構築に関する研究-移動と一致現象を中心に-
Project/Area Number |
14710338
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
英語・英米文学
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
寺田 寛 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (90263805)
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Project Period (FY) |
2002 – 2004
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2004)
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Budget Amount *help |
¥3,300,000 (Direct Cost: ¥3,300,000)
Fiscal Year 2004: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2003: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2002: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
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Keywords | トップダウン式構造構築 / ミニマリスト・プログラム / 再構築 / 残余移動 / 移動構文 / 英語の構文 / 素性 / 一致 / 移動 / 摘出 |
Research Abstract |
昨年度までのトップダウン式構造構築研究に基づき、「残余移動(remnant movement)」と呼ばれる移動現象をより詳しく研究した。ある要素からその一部が移動した場合、その要素は残余構成素と呼ばれ、その残余構成素の移動を残余移動と呼ぶ。残余移動は、より構造的に下位の位置から上位の位置へと要素を移動させるボトムアップ接近法を支持するとされており、構造構築が上位から下位へ進むとする本研究のトップダウン接近法にとって問題となることが、これまで示唆されてきた。残余構成素をもともとの位置で解釈する「再構築」操作を適用することで、残余移動のさまざまな現象を説明出来ることを明らかにする研究を昨年度後半より進めてきた。その研究をまとめた論文を日本英語学会の機関紙に発表した。このような残余移動の問題を解決することにより、トップダウン式の構造構築分析がさらに支持されることを明らかにできたと考えている。さらに、移動の再構築現象にまで研究の幅を広げ、関係節の構造と移動および、再構築現象について研究を進めた。この研究は未発表ではあるが論文の草稿の形にまとめることが出来た。 さらに、3年間の研究のもう一つの成果として、田中智之氏と共に、移動に関する様々な構文の先行研究と基本的な資料を整理する作業を平行して行ってきており、これを書物の形にまとめ、『英語の構文』(英潮社)として出版した。
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Report
(3 results)
Research Products
(4 results)